簡単にできる乗る前の点検
誰もが教習所で学んできたことですが、
誰もが、一部の人を除いてそんなことはしていません。
残念なことですが、事故や故障が起きてからJAFを呼んで
思いがけない出費をして、悔しいがったりします。
そんなことにならない為にも、最低限のチェックはしましょう。
まったく何もしないでクルマを走らせるより安全に危険回避できます。
まずは、乗車前のチェックを実施しましょう。
毎回のチェック項目は3つだけ
これだけでかなりのリスクが減らせます。
特に長距離時には絶対にしておくべきですね。
毎日の走行前のチェック
1)タイヤのへこみ具合のチェック
タイヤの空気不足はパンクのもと。
走行に影響がでるほどの空気不足なら、目で見ただけでもわかります。
夏と冬の空気圧は違いますので、ガソリンを入れるついでに
スタンドでチェックしてもらいましょう。
2)エンジンのかかり具合のチェック
エンジンをかけた時にクックックッと長くセルを回しているときは
バッテリが不調ですバッテリーチェックしましょう。
車やバッテリーメーカーにもよりますが2~3年経過したら交換の時期です。
分からない人は、ガソリンを入れるついでにしたスタンドでチェックして貰いましょう。
3)ランプ系統のチェック
自分で確認にできる簡単な事です。
スイッチを入れて、ウインカーは左右きちんと点滅するか、
ライトはきちんと点灯するか、
ブレーキを踏んでブレーキランプが点灯するか、
自分で確認できないときは同乗者に見てもらいましょう。
一人の時は、後ろに反射するものがあれば点灯を確認することができます。
ウインカーやブレーキランプの故障は、事故につながる大きな原因となります。
面倒だと思いますが、簡単に1分で終わります、必ずやりましょう。

国土交通省「自動車総合安全情報 日常点検」より
道路運送車両法、第47条の2に「自動車の使用者は、自動車の走行距離、運行時の状態などから判断した適切な時期に、国土交通省令で定める技術上の基準により、灯火装置の点検、制動装置の作動、その他の日常的に点検すべき事柄について、目視などにより自動車を点検しなければならない」とあるように、定期的な点検はユーザーの責任でもあるのです。
日常点検をどのように行うのかというと、点検項目は
1:エンジンルームをのぞいての点検
2:クルマのまわりを回っての点検
3:運転席に座っての点検
エンジンルームの点検
1. バッテリー液の点検
バッテリ液が不足すると、蓄電機能が低下し電気の供給がストップします。また、バッテリの液量がLOWER以下で使用しますとバッテリが破裂(爆発)するおそれがありますので、すみやかに規定の範囲まで精製水を補充してください。
2. ブレーキオイルの点検
ブレーキ液の量が下限ラインより不足すれば、当然のようにブレーキの制動力に大きな影響を及ぼし、その危険度も高まります。リザーバ・タンク内のブレーキ液量の不足を発見したら、整備工場などでその原因を徹底的に究明しましょう。
3. エンジンオイルの点検
エンジン・オイルはエンジンがスムーズに回転するための潤滑油。量が不足したり、汚れがひどいとエンジンへの負担が高まり、クルマの寿命を縮めてしまいます。定期的にエンジン・オイルを交換することが大切です。
4. 冷却水の点検
エンジンからの熱を奪った冷却水は、ラジエータで冷やされます。冷却水が不足するとラジエータの機能がうまく作動せず、オーバー・ヒートの原因になります。漏れによって冷却水が不足することもあります。
5. ウインドウ・ウォッシャー液の点検
「噴射状態のトラブル」と同様に、ウィンド・ウォッシャ液が不足すると、フロントガラスの汚れを落とすことができず、視界不良の中での運転がしいられます。特にどろんこ道を走るアウトドア派はチェックを欠かせません。
車まわり(外見)の点検
1. タイヤの空気圧の点検
タイヤの空気圧が不足すると、路面への接地面が多くなり、走行時の安定性が悪くなると同時に、燃費も悪くとても不経済です。逆に空気圧が高すぎると走行時のバランスが悪くなり、ハンドル操作が難しくなります。
2. タイヤの亀裂や損傷の点検
タイヤの亀裂や損傷に気付かずに走行すると、パンクやバーストの危険が急速に高まります。特に高速運転時のパンクやバーストはとても危険で、他のクルマを巻き込んだトラブルにつながることがあります。
3. タイヤの溝の深さ、異常な摩耗の点検
雨天時にすり減ったタイヤの状態で走行するのは、とても危険な行為です。ブレーキがききにくく、スリップによるトラブルが起きやすいからです。また、亀裂や損傷と同じようにパンクやバーストも起きやすく危険です。
4. ランプ類、ウインカーなどの点検
ヘッド・ランプやウィンカー・ランプなどランプ類の損傷は、運転に支障をきたすだけでなく、トラブルに巻き込まれることも多く、特に夜間走行は危険です。点灯しているかどうかクルマを降りて一つひとつ確認しましょう。
運転席に座っての点検
1. ブレーキペダルの「遊び」と「踏みしろ」の点検
ブレーキはスピードを「減速させたり、止めたりする」大切な制御装置です。ききが甘くなると停止位置がのびたり、緊急時の対応が遅れてしまい危険です。「踏みごたえがいつもと違う」と感じたらすぐに修理しましょう。
2. パーキングブレーキとパーキングレバーの点検
駐車ブレーキの引きしろが多くなると、ブレーキのききが悪くなり、坂道など傾斜のある場所に駐車すると、クルマが動いてしまう危険があります。使用頻度が多いだけに、日常点検で引きしろをきちんと確認しましょう。
3. ウインドウ・ウォッシャーの噴射状態の点検
ウインド・ウォッシャのノズルにゴミがつまると、洗浄水を噴射できずに、フロントガラスが汚れたまま運転することになり、とても危険です。雨の日の夜は特に危険で、視界が悪いと走行できない状態になります。
4. ワイパーの稼働状態の点検
ガラス面に直接あたるワイパーのブレード・ラバーは消耗品で、適度に交換しないとすり減って、汚れの拭き残しが生じ視界を悪くします。ウインド・ウォッシャと同様に、雨の日に無くてはならないクルマの必需品です。
5. エンジンのかかり具合と異音の点検
「エンジンの調子がおかしい」とわかっていて運転するのは無謀です。高速道路でエンストするなど危険がいっぱい。普段から調子の良し悪しを判断し、少しでもおかしい点があったら整備のプロに確認してもらいましょう。
6. 低速および加速の状態の点検
運転中にエンジンが空吹かし状態になったり、ガクンガクンとノッキングしてエンストを起こすこともあり、混雑時には追突の危険性さえあります。日常点検時に低速・加速の状態を把握することも大切な安全確認です。
